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フランス映画

ずっと昔昔は、私にとって映画と言えばフランス映画を意味していました。

とりわけフレンチ・フイルム・ノワールの作品には、サウンド・トラックにモダンジャズが使われていて、二重の醍醐味でした。

長い間ハリウッドに席巻されていた感のある映画も、最近フランス映画界にフランソワーズ・オゾンなどの若手の監督が台頭し、現代風のフランス映画が映画館で観られる回数も増えてきました。

忙中閑のお盆の間に、エアコンの効いた部屋で久しぶりにシネマ三昧なひとときを過ごしました。選んだ映画の1本が「輝ける女たち」。ティエリー・クリファ監督作品で、2007年のフランス映画祭でオープニング上映されたものです。

ニースにある「青いオウム」という小さなキャバレーが舞台。もうそれだけでフランス映画の資格は十分でしょう!

アルジェリア移民の女装好きな老オーナーと家族の絆を描いた小さな物語。登場人物はマジッシヤンやクラブ歌手、そしてちょっといかがわしい過去を持つ女や同性愛者たち。懐かしいフランス映画の香り(すべからくそれは色濃き人生の匂い)に溢れた作品です。

どこか納まりきれない人間関係がかもし出す情緒が、ひたひたと観る側の生身の人間に寄り添ってくるような、そんな映画です。

こんな伝統的なフランス映画には、英語圏の映画にはどうしても見出せない独特のエッセンスがあります。そして日本人の感性はどちらかと言えば、フランス的なのではないのかなぁと私は感じます。

女優陣はカトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウミュウそしてジェラルディン・ペラス。このラインナップだけで、私はこの作品を手にとってしまいました。

愛も、人生の陰影も、実はすべて女性たちによって本能的に企てられている幻影なのかも!?と感じさせてくれるところがフランス映画の真髄なのですねぇ。

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