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界面遊泳

インターフェースという言葉がありますね。パソコンを接続する意味でも用います。

語意は界面、境界面、共通領域。中間地点と解釈すると、いろいろと含蓄がありそうです。

白か黒か、右か左か、はたまた意識か無意識か。ものごとにはそれらの中間地点という領域があって、相反する2つの場所を、調和させたり、橋渡しをしたり、繋げたりしている場所があることが、この年齢になってよく理解できるようになりました。

若い頃はツンツンに尖っていたものが、年齢を重ねて丸くなるとはこういうことを言うのかもしれません。それは決して主義主張があいまいになったのではありません。むしろ自分自身はより明快になり、その結果、界面という領域が良く見えるようになったのです。両者の言い分はよくわかるというあの感覚です。

界面を泳ぐ習慣が身につくと、そうだ!そうだ!という共感盛り上がり度は幾分低調にならざるを得ません。現象面としては少々勢いがなくなります。ともすれば一人の時間を愛しがちになります。しかし、真の意味で優しさの修行ができるのです。

この優しさという概念の受け留め方にはかなりの個人差があるように思います。自己主張をしないで、終始穏やかで、そうかそうかというイエスパーソンが一見優しい人と思われがちですが、しかしほんとうの優しさには強さが必要です。

言うべきことははっきり示し、たとえ自分がどう思われようと、他者のために必要なときには心を鬼にすることができる強さです。

そんな強くて優しい視点を養うのに最適な場所、それが界面なのかなぁと感じています。

そこでは心身をおもいきり伸びやかに解き放ち、無の境地に遊びます。最近そんなひとときが過ごせるようになってきたのが大きな喜びです。

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最高のダンスシーン

オバマさんの大統領就任式の一部始終をCNNのライブ放送で観ました。その歴史的意味についてはあらゆるメディアが報道し尽しています。ここで言及するまでもなく、就任演説に耳を傾けた誰しもが感動したことでしょう。

オバマ新大統領とファーストレディとなったミッシェル夫人は、就任式の夜、10種の舞踏会に出席し、ダンスを披露しました。それは就任祝賀舞踏会にはじまり、Commander-in-chief Ball(米軍最高司令官としての舞踏会)であったり、18歳~35歳を対象にしたYouth Ballであったりです。これらは大統領就任の夜の恒例イベントだそうです。

タキシードと純白のイブニングドレスで現れた二人。ダンスの前にオバマさんは夫人がいかに自分自身と同等の、それ以上の能力の持ち主であるかを述べました。そして手を差し伸べてその最高のダンスははじまりました。

このときの二人が象徴したもの、それは最も大切な他者の存在です。ベストパートナーがいる人生、家庭という最小の国を持つものだけが希求する平和と幸福への願い。リベラルでもなく保守でもなく、ただそこにあるのは愛というフィーリングそのもの。

そのフィーリングを、哲学とも、観念とも、概念とも、思想とも、どんなイデオロギーにも括る必要がないことを感じさせます。

娘たちに向けて、「もし君たちが幸せと満足を手にすることができないなら、私の人生は意味がないと分かった。結局のところこれが、パパが大統領に立候補した理由だ」と語ったことが報道されていました。

この、オバマさんが言明する自己であるための原点と、大国アメリカ大統領として臨む山積された問題と壮絶な危機は、懸け離れているようでいて、大きなパイプで繋がっているのを感じます。この繋がりを強く意識できる人であるからこそ、世界中がオバマさんに期待するのです。

オバマさんがそんな当たり前の人物であることを魅せてくれたのが、夫人とのダンスシーンでした。

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以心伝心とは言葉の力

なんだか逆説的なタイトルですが、以心伝心の前にはその人らしい言葉の蓄積があるということを表したかったのです。

自分の感じたこと、考えていることを最も適切で調和した言葉で表現しているうちに、その言葉で綴られた自分の内側にある目に見えない織物が、他者の目に映るようになるのではないかと思うのです。

以心伝心とはお互いが相手の持つ織物が見える現象なのではないかと。

ほんものの以心伝心を体験するためには、言葉の力を磨き、鍛えていく必要があると常に私は考えています。まずは自分自身を言葉できちんと伝えることが出来ない人に以心伝心は在り得ないと。

その「言葉の力」をいま全世界に注いでいるのは、20日にアメリカ合衆国44代大統領に就任するオバマさんです。

ヒラリーさんとの闘いが終結し、シカゴでの勝利宣言がなされたとき、このブログにも書きました。強くて美しい言葉を発するには、強くて、美しい心がないと不可能だと。

強いだけの言葉、美しいだけの言葉なら、スピーチライターのシナリオが生きるでしょう!しかし、強さと美しさがハーモナイズされるためには、話す本人の意思の力が牽引しなければ、聴く人の心に届くことはありません。

今朝のワイドショーによると、オバマさんの演説を納めた本が40万部を超えるベストセラーになっているそうです。版元は30代、40代のビジネスパーソンを購買層と定めたそうですが、蓋を開けると、老若男女、お寺の住職から主婦や高校生までが、好きな演説を口ずさんでいます。

なぜオバマさんの言葉に引かれるのかというインタビューに答えて、「We」ではじまる言葉が多いから。分かりやすいから。リズムがいいから。

そして中には、ライブ収録版からは観衆のざわめきが聴える。その臨場感にひとつのものを共有することへの憧れを感じるから。

と答える20代男性がいました。

このことは、まさにいま日本社会に皆無な現象ではないでしょうか!

人は強くて、美しいものに引かれます。とりわけ国家を統率する人へ、その思いは強いです。

一人の突出した政治家が育つには少なくとも数十年の歳月が必要です。いま日本社会を見渡してみたとき、その芽さえ見当たりません。

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ビロードの真紅からフェルトのピンクへ

新年にスリッパを新調します。

フェルト製で、足の裏が当たる部分の黒色がそのままざっくりと縁取りになった、とてもきれいなフィクシャピンクの今年のスリッパ、すっかり気に入っています。なぜだか、幼い頃の感覚が甦ってくる不思議なスリッパです。

三が日は人の出入りが多く、足元を眺める暇もありませんでしたが、やっと四日目、一人になり、こうしてパソコンに向かいながら、履き心地の佳い今年のスリッパに悦にはいっています。さてさて今日は一年の計をゆっくり文章化しておきたいと思います。

最初に感じているのは、まさにこのスリッパの感触。

足にきちんと合っていて、心地よいのです。素足で履くと、とても優しく、柔らかく、素直な気持にしてくれます。

まるで忍者のように音も立てないで廊下をすべり、必要とする人や場所まで私を運んでくれます。これはなかなかいい感じです。

足元の幸せについてついつい語らせてくれたスリッパ。その出会いにまず感謝して2009年はスタートしそうです。

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