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それぞれの洋食皿

夫婦ふたりの食卓で、一番出番の多いのが直径25センチの平皿です。和の料理以外では毎回ランチョンマットに鎮座し、その日のメニューが納まります。

夫用は、藍色の大きな向日葵風の絵付けがされ、Stonehengeと銘が書かれている英国製。36年前の長女が生まれた最初の冬に、赤ちゃんの環境を護るんだ!と、夫が率先して購入したオイルヒーター、デインプレックス(だったと記憶)に、ギフトとして添えられていたペアの皿とスープカップセットの唯一の生き残り。

そして私の方は、実家の料理上手な母が多分60年くらい前には買い揃えていた洋食器で、私はこの皿で、幼いときからカレーライスやオムライスを食べていた美味しい、幸せな記憶があります。

昔の洋食屋さんで出てくるような、お花のブーケが4ヶ所に描かれたオフホワイトのひなびた雰囲気の薄手のもので、裏を見ると、いまだにくっきりと、オリーブのような花飾りの中に、小さくEna Chinaと刻印があり、その下に Sue Yamahaとイタリック文字で書かれています。多分昭和20年代のありふれた洋陶器だったのではないでしょうか。この皿も数枚あったのが、阪神淡路地震のときに1枚だけになりました。

私はほぼ毎日、夕飯時にはこれ等の皿を丁寧に出して、それぞれの場所に並べます。

今日のメニューはためしてガッテン流に作ってみたハンバーグ。見事に肉汁が閉じ込められて、ちょっとしたレストランの味が再現できました。これらの皿にはなぜかしらハンバーグがよく似合います。夫の好きなエビフライも住み心地よさそうです。ところがステーキはというと、ちょっと高級感を損なう嫌いあり。

さてさて本人たちがくたばるのが先か、割れ物の寿命が先か。最近は3食を共にすることが増えた夫婦の日常の、まるで同士のような皿たちの物語でした!

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