« ♦ パリの美術館 | トップページ | オルゴール »

♡カフェと生牡蠣と白ワイン

パリのランチはカフェでとることが多い。どのカフェも同じように、通りに面した外の席は丸くて小さなテーブルがひしめき合っている。肌寒くなってもそこに多くの人が座り、長々と語り合い、食事までしている。店内にはゆったりとしたテーブルががらすきなのに!?これはパリの風物詩でもあり、一つの謎でもある。ヴァンヴの蚤の市に繰り出した帰り道、左岸のサン・ジェルマン・デ・プレにある「カフェ・ド・フロール」へ。

サルトルがこのカフェの2階を書斎にしていたのは有名な話。ちなみに「レ・ドウー・マゴ」とは隣同士だ。そちらの上階にはサルトルやボーヴォワールが住んでいたという。こんなカップルの名前にウキウキするのは、私の年齢だからに違いない。左岸にはカルチェ・ラタンがあり、ソルボンヌや大学の研究施設などが多く、学生らしき若者が通りを歩いている。観光名所の多い右岸とは街の雰囲気が全く異なる。そんな左岸を散策したある日のランチに、私はかのカフェでオムレッツを注文した。

ランチと言えば、ルイヴィトン美術館に、建築者のフランク・ゲーリーの名前を冠した「フランク」と言うレストランがある。高い天井から無数の魚のオブジェが吊り下げられていて、その斬新なデザインが目を引く。メニューも器もなかなかアヴァンギャルドだ。私はサラダをオーダーしたが、食材はメインにコーンやザクロの粒を使用していたと思えるが、かつて食したことのない味わいだった。

宿泊しているホテルの並びには、1903年創業のショコラで知られる「アンジェリーナ」がある。ココ・シャネル御用達の店だったとして有名だ。アンジェリーナのウィンドウには色とりどりのマカロンがうず高く積まれていて、お店の前を通るたびに心惹かれる。ところがいつ行っても喫茶の客は長蛇の列。宿舎は隣の隣の隣だ。帰国するまでには必ず行けるだろうと高を括っていたが、とうとうそこでティータイムを過ごすことはなかった。仕方なくお土産のチョコレート菓子を調達するに留めた。

オペラ地区にあるヒルトン・パリの向かいにちょっと高級なインテリアの生牡蠣専門のレストランをみつけた!店の前を通ると、積み上げられた木箱の間から海の匂いが漂う。ラスト日はパリで生牡蠣を食べると決めていた。

フランス語のメニューには牡蠣の産地と特色が詳細に記されているが、よくわからないので、シェフのお勧めに従って、すべての種類の牡蠣盛り合わせを注文してみた。確かに個別に書かれている値段と照らし合せてみると、値段の高い牡蠣は殻も身も大きく、ふっくらとして味も素晴らしい。少しリーズナブルなものは色が赤味を帯びていて、少々塩辛かった。何れもエシャロットを細かく刻んだビネガーをかけてツルんとのどに流し込んだら、極上の味になるから不思議だ。ほとんどがブルターニュをはじめ、大西洋岸から届いた牡蠣だという。よく冷えた白ワインがこんなに合う食材はなし。それにしてもパリっ子は生牡蠣が好きらしい。

|

« ♦ パリの美術館 | トップページ | オルゴール »

コメント

しゅかさん、フランス旅行を楽しまれたようで何よりです。
11月はもう寒かったと思います。脚の方は大丈夫ですか。

美術館巡りとは何とも贅沢な時間です。プラスおいしいものがたくさんありますよね。
焼き立てのクロワッサン、しこたま食べたことを思い出しました。

私はフランスには(パリだけですが)20代の終わりに一度しか行っていませんがいろいろハプニングがあったので今でも思い出し笑いをしてしまいます。

今でもシャルトル寺院の建築と薔薇のステンドグラスはぜひ見たいという思いはありますが。
長いフライを考えるとやはり消極的になってしまいます。


投稿: rose | 2017年11月12日 (日) 22時33分


シャルトルの薔薇のステンドグラスは素敵ですね。
初めてのフランスは私も20代の終わりでした。
JALのスチュワーデス(当時はそのように呼ばれて
いました)が振袖に着替えて機内サービスをする
時代でした!
今回はエールフランスでしたので、12時間座りっ
ぱなしで、もしかしたらトランジット便のほうが
加齢した身には楽かもしれないと思いました。

昨日帰国中のアルベリーさんと、芦屋でお食事を
しました。相変わらずフレンチ・アルプスを庭の
ように、車やスキーで走り回るほどのお元気です。
野末ドクターとも電話を繋ぎ、アマラント時代に
戻ったかのようなひとときでした。
閉会から14年が経ちましたね。

投稿: しゅか | 2017年11月13日 (月) 15時36分

アルベリーさん、相変わらずお元気なようで、何よりです。

アマラントの残してくれたものは本当に大きかったです。

先月26日に東京でオフ会をしましたがその時に参加されていたKさん、HRT治療を予防医学としてとらえていたとの経験談は理想的だと思いました。
今もお元気で活躍されています。

日本の婦人科のクリニックでは65歳過ぎますとHRT治療が自由診療になってしまうところもあるそうです。


投稿: rose | 2017年11月15日 (水) 22時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ♡カフェと生牡蠣と白ワイン:

« ♦ パリの美術館 | トップページ | オルゴール »